国際児童図書評議会（IBBY）障害児図書資料センターは、隔年で世界中の図書の中から障害のある子どもたちのための本をコレクションし、子どもたちの読書のために新しい取組みや斬新なアイデアを選定して発信しています。またその選書を日本で紹介する展覧会が2003年より日本国際児童図書評議会（JBBY）主催で『世界のバリアフリー絵本展』(※)としてはじまりました。その国内巡回展をぜひ女子美術大学でも開催したいと考え、授業プロジェクトとして学生たちと企画しています。　※2018年4月より世界のバリアフリー児童図書展と改称

　今回展示される図書は紙の絵本だけでなく布の絵本など多種の素材によるものが多く、さわって楽しめる展示となっております。また、世界中から厳選された図書が集まっていますので、普段見る機会の少ない国の絵本ともふれることができます。障害の有無、年齢、性別などにかかわらず、誰でも気軽に本を手にとって楽しんでいただけるような温かみのある展示空間にいたしました。ぜひ、ご高覧ください。

　展示空間のテーマを「熱帯雨林」と設定し、多様性を表現する計画を立てました。熱帯雨林には様々な種類の動植物が生息して、多様な世界を繰り広げています。私たちも違いを気にせず自由に暮らしていければより良い環境を作れるのではないかという思いも込めています。